カロライナインコが絶滅したのはなぜ?DNAが証明したこととは!

絶滅鳥類
スポンサーリンク

こんにちは、カポです。

アメリカ合衆国で唯一の在来種、カロライナインコをご存じですか?

頭は、オレンジ色と黄色、首から下は緑色のとても色鮮やかな鳥でした。

生息地は、バージニア州からイリノイ州までと広大な範囲に及び、カロライナインコは珍しい鳥ではなかったようです。

しかし、今では見ることが出来なくなってしまいました。

今回は「カロライナインコが絶滅したのはなぜ?DNAが証明したこととは!」ということで、調べてみました。

 

カロライナインコが絶滅したのはなぜ?

最後の1羽が亡くなったのは、1918年オハイオ州のシンシナティ動物園で飼われていたオスの「インカス」でした。

絶滅から1世紀たった今でも、その原因については、はっきりと分かっていません。

果たして人間だけのせいなのか?多くの疑問を残しているそうです。

 

1500年代、ヨーロッパからの移民が増えて、多くの果樹園が作られると、カロライナインコは害鳥として扱われるようになり、捕獲が始まりました。

なぜかカロライナインコには、死んでしまった仲間がいると集まってしまう習性があり、1度に多くが駆除されてしまったようです(T_T)

また、ペットとしての捕獲や、食用、20世紀に入ると綺麗な羽を帽子に飾ることが流行し、狩猟がさかんに行われ数はどんどん減って行きました。

一度は、保護活動を試みるもすべて失敗

さらに、農地の開拓も盛んに行われるようになり、営巣になる木が次々に倒されていきました。

カロライナインコが絶滅した原因は、人間による生息地の破壊と考える専門家がいる一方で、森林火災や洪水などの自然災害、家禽による伝染病などにより、生息域が分断されたことも、影響しているのではないかという専門家も現れました。

ブラジル中西部マットグロッソ・ド・スル州の州都カンポ・グランデでは、干ばつと森林火災から逃げてきた、ルリコンゴウインコを見ることが出来ます。

カロライナインコが絶滅した原因は、いったい何だったのでしょうか?

 

カロライナインコのDNAが証明してくれたこと

20世紀初めに取集されたと思われる、カロライナインコの断片からDNA解析が行われました。

しかし、保存の状態が良くなかったこともあり、解読には至りませんでした。

そこで、研究者たちは現在も生存している、南米のコガネメキシコインコの近縁種ゲノムの解読をすすめます。

すると、300年前にはカロライナインコとコガネメキシコインコが異なる種に分かれていることが明らかになりました。

また、近親での交配が行われていたのか、カロライナインコの標本のDNAを探ると、交配の確認されず、絶滅の過程が急激だったことが判明しました。

家禽による伝染病の疑いについても、DNAによる解析では分からなかったと、ポンペウ・ファブラ大学の生物学者、カルレス・ラルエサ=フォックスは語っています。

 

 

2019年12月12日付け論文で、国際研究グループがカロライナインコのゲノム解読に成功したと発表がありました。

その内容は、この鳥の突然の減少は、人間の干渉によって招かれ、それが原因で絶滅した可能性が高い

学術誌「Current Biology」に掲載

 

カロライナインコのDNAから、また人間の身勝手で種を失ってしまったことが証明されたのではないでしょうか。

今後は、どのような人間活動が、直接的な絶滅の原因になったのか究明する必要がある、と訴える生態研究者もいますが、環境破壊であることは確かだと言えるでしょう。

 

現在、鳥類の中でもインコやオウムの絶滅が、一番危険視されています。

 

 

まとめ

「カロライナインコが絶滅したのはなぜ?DNAが証明したこととは!」ということで、ご紹介させていただきました。

また、絶滅の原因は人間なのかと思うとただただ辛いです(ToT)

ご覧いただきありがとうございました。

 

 
 

コメント